逆流性食道炎と咳

最近よく言われるようになってきましたが、アメリカの教科書にはなかなか治らない頑固な咳の原因として、逆流性食道炎が書かれています。
食道の病気と肺の咳がなんで関係があるのか、ちょっと不思議ですが、食道炎の治療をすることで咳が止まることが結構あるといいます。



逆流性食道炎と咳


1.逆流性食道炎とは
2.逆流性食道炎の症状
3.逆流性食道炎が起こりやすいひと
4.逆流性食道炎で咳がでるメカニズム
5.治療法 その1.薬物療法(治療の主体は内服薬による治療です)
6.治療法 その2.生活習慣の改善
7.治療法 その3.逆流の予防
8.薬物治療の実際


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逆流性食道炎とは

普通食道から胃に食べ物は流れていきますが、胃から食道に食べ物は戻らないように(逆流しないように)仕掛けができています。
ところが、この食道と、胃の境目の逆流防止機構が障害されると、胃液(胃酸)や胃の内容物が逆流してしまいます。
このため、食道の粘膜にただれを生じ、胸やけや胸痛などの症状を起こす病気です。


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逆流性食道炎の症状

代表的な症状は胸やけです。他には、胸のあたりがしみる、食べ物がつかえる、飲み込みにくい、げっぷとともに、胃酸が逆流するといった症状で、横になると症状がでやすい、と訴える人もいます。


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逆流性食道炎が起こりやすいひと


1.脂肪の多い食事をとる人 
肉や脂肪分をたくさん摂取すると、胃が刺激されやすく、胃酸の分泌も活発になります。
2.背中が曲がっている人
背中が曲がり前かがみの姿勢でいると、おなかが圧迫される為に、腹圧が強くなり、胃が押される為、胃酸が逆流しやすくなります。
3.高齢のひと      
年齢とともに下部食道括約筋の機能低下がおこり、食道の機能も衰え、胃酸が逆流しやすくなります。
4.妊娠しているひと
おなかが大きくなる為に、胃が押されてしまい、胃酸が逆流しやすくなります。


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逆流性食道炎で咳がでるメカニズム

胃酸が食道に逆流を生じることによって、胃や胸の痛みや違和感(つかえ感)などを生じ、これが咳を誘発するということで、食道内に逆流した胃酸が食道周囲にきている迷走神経の反射を引き起こすことによって起こるというわけです。 。


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治療法1.薬物療法(治療の主体は内服薬による治療です)


胃酸の分泌を抑える薬、プロトンポンプ阻害薬や、H2ブロッカーの内服。
咳が止まらなくて、試しに胃酸を抑える薬を飲んだとき咳が軽ることがあります。
消化管運動改善剤(食道や胃の運動を調節する薬)
これら内服剤は勝手に服用を中止するとリバウンドといって、抑えていた胃酸がでるようになって、再発することがあります。


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治療法2.生活習慣の改善


腹部の圧迫をとる 腹圧が高くなると、胃酸の逆流がおこりやすくなります。
肥満、便秘の解消
前かがみの姿勢(長時間の作業など)を避ける
腹部を絞めつける服装を避ける
重いものを持ち上げない 。


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治療法3.逆流の予防


寝る時に上半身を枕や座布団を重ねて、少し高くする。
(20〜30度くらい)
食後すぐに横にならずに、座って過ごす


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薬物治療の実際


初期治療(治療開始後8週間)
パリエット錠(10mg、または20mg)1錠 朝食後または夕食後一回
タケプロン(30mg)1錠 朝食後または夕食後一回
オメプラール(10mg)1錠 朝食後または夕食後一回

維持療法(初期治療終了後)
パリエット錠(10mg)1錠 朝食後または夕食後一回
タケプロン(15mg)1錠 朝食後または夕食後一回
オメプラール(10mg)1錠 朝食後または夕食後一回
実際の治療では数年以上の長期投与が必要なことが多い。

症状が軽くて、症状も毎日出現するわけではない人
ガスターD錠(20mg)2錠、朝夕食後一錠ずつ
アシノンカプセル(150mg)2カプセル、朝夕食後一カプセルずつ


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