咳が出ると苦しいですね。咳が出ると咳をする本人もつらいし、周りの人も心配で落ち着かなくなってしまいます。
咳をすると、咳自体が次の咳を誘発したり、咳で肋骨が折れたり、咳でよけい苦しくなって失神したり。いろんなことが起こります。
また、咳はいろんな病気で起こります。肺炎や、気管支炎、気管支喘息、肺がん、心不全、最近では逆流性食道炎などでも起こることが知られていますね。
こんな咳はたいしたことはないと思っているうちに、その裏側で他の病気が進行していることもあります。
咳と簡単に言っても奥が深いものですね。ここでは、そんな咳を理解して、うまくつき合っていく方法を考えてみました。
咳がでる原因
咳が出る原因には色々あります。たとえば
1. 気道への種々の刺激
2. 気道・肺の炎症
3. アレルギー性の原因
4. 腫瘍
5. 肺の容量の減少
6. 胸膜(肋膜)の刺激
7. その他
気道への種々の刺激
気道への刺激には物理的、化学的、機械的な刺激が考えられます。
物理的気道刺激による咳
冷たい空気、乾いた空気、ほこり、水や異物の誤嚥・吸入、気道の過進展(これは気づかれないのですが、実は良くあります。おーきく息を吸って、きどうをよーく伸ばすと咳がでます)など。
化学的気道刺激による咳
大気汚染物質(オゾン、Nox、SO2、排気ガスなど)、揮発性・刺激性のガス(アンモニアなど)、タバコの煙、嘔吐したものの誤嚥、逆流性食道炎で胃酸の逆流など。
圧迫などの機械的刺激による咳
甲状腺腫瘍、縦隔腫瘍、心肥大、指で喉のところで気管を押してみると咳がでます。
気道・肺の炎症
急性の炎症による咳、、、喉頭炎、気管支炎、肺炎、肺化膿症など。
慢性の炎症による咳、、、慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎、気管支拡張症、副鼻腔気管支拡張症)、びまん性汎細気管支炎、気管支喘息、気管支結核など。
また、副鼻腔炎との合併がよく見られる、副鼻腔気管支症候群も日本人に多い病気で、注目されている。
アレルギー性の咳
気管支喘息、過敏性肺臓炎など 。
以前は気管支喘息というと、気管支が狭くなってヒューヒューいうものだと考えられてきました。しかし、最近は咳だけの喘息もあると考えられ、咳喘息と言われています。
また、アトピー素因から咳がでる、アトピー咳もあります。この二つは似ているようで、違っていて治療法も、考え方も違います。
それぞれ、別のページで紹介しましょう。
咳喘息について詳しくはこちら
アトピー咳漱について詳しくはこちら
咳が出る原因・ページトップへ
腫瘍による咳
肺癌、縦隔腫瘍、その他肺の腫瘍。
肺の奥の方、肺の末梢は刺激を受ける受容体がないので、10cmもある大きな癌でも何ら症状がないことは良くあります。
検診が大切ですね。
肺の容量の減少による咳
伸びるだけではなく、縮んでも咳がでます。
自然気胸、横隔膜上昇(腹水、鼓腸など)、びまん性間質性肺線維症、肺臓炎、癌性リンパ管症(これは気管の炎症もあります)、肺水腫(高地、ショックなど) 。
胸膜の刺激による咳
胸膜炎(よく、胸の中に水が溜まっても咳がでないと若い先生が不思議がりますが、溜まっただけでは受容体への刺激としては弱いんですね、膿胸といって膿が溜まっていても咳がでないことはあります)、肺梗塞など。
その他
精神的なもの、習慣になっている咳。
薬剤性(有名なのは高血圧治療薬の ACE= Angiotensin converting enzyme 阻害剤です。
中年女性に多く、持続性で、夜寝たときにひどくなることがあります。)